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会長挨拶 遠山昌夫

設立20年にあたって

「フレンズ・TOHO」は、本年設立20年を迎えました。これは、ひとえに会員の皆さまの東邦学園ならびに本会へのご支援・ご協力の賜物です。心より深く感謝申し上げます。
東邦学園は、校訓「真面目」を掲げ、大正・昭和・平成と、時代の変化とともに、教育の分野で先進的な役割を担ってこられました。本会の設立後も、愛知東邦大学の開設、学部・学科の再編や改革、東邦高等学校の学科・コースの改変など、常に努力と挑戦を重ねながら、人格形成と民主主義教育を重視されておられます。
本会の設立趣旨は、「社会と学園のコミュニケーションを図る」であります。私ども、本会会員といたしましても、この趣旨の下、厳しくかつ温かい心で更なる支援を重ねていきたいと思います。
さて、世の中が大変騒がしくなっております。世界を見渡しますと、経済破綻を危惧される国、内戦や紛争に翻弄される国、テロや銃暴力の恐怖に脅かされる国、温暖化から国の存続そのものが危ぶまれる国などさまざまで、その悩みは深く、国際社会が手をたずさえなければ解決が困難なものが少なくありません。日本におきましても、ますます深刻化する経済格差、平和憲法違反との指摘がある集団的自衛権を容認する「安保法制」問題、交通事故死を越える自死数、後を絶たない、いじめに悩む子どもたちや心の病に苦しむ若者の増加など、課題は山積しております。このような時こそ、教育の果たす役割は大きく、かつ重要であります。人々の人生も、その人たちが構成する社会も、マニュアル通りに進むことなどあり得ません。そもそもマニュアル通りのシチュエーション、100%同じ状況など、この世には存在しません。必ず「変数」があります。今、マニュアルに支配されたことをゴールインだと勘違いするのではなく、立ち現れた状況に応じて対処する、マニュアルを思うように使いこなす、こうした能力の育ちが切に求められております。
困難に直面した時、若者が新しい時代を、人々を幸せにする社会を創るのではないでしょうか。愛知東邦大学・東邦高等学校における教育が、このような臨機応変な力、課題を解決・克服したいと願う心を持ち行動する若者を育てる教育であって下さることを熱望いたしますし、そのような中で、学園の教育活動を支援する本会の意義は一層高まっていくものと考えます。
「フレンズ・TOHO」の設立20年にあたり、会員の皆さまと学園とが一体となり、互いにますます発展していくことを願っております。

東邦学園「フレンズ・TOHO」'15年度総会会長挨拶より

名誉会長挨拶 榊直樹

学外で実感して育つ真の力

フレンズTOHOが20周年を迎えられましたこと、心より感謝申し上げます。学園92年余の歩みも、皆様をはじめあらゆる方々の支えのお陰と、受け止めております。
本会は、一方向の後援だけを目的にしておりません。学園を縁に集う方々に、フレンドリーな雰囲気の中、楽しみ、学んでいただきつつ、生徒・学生も育てることをお願いしてきました。そこで、スイスの教育を例に、ご理解とお助けいただきたいことがあります。
人口700数十万人のスイスは、ノーベル賞受賞者数が国民一人当り世界一多く、特許申請率もトップ級だそうです。あるランキングでは、革新的な国の世界トップに4年連続で輝いています。日本は21位という結果です。
子どもは義務教育を終えると、一般的な高校か職業訓練コースかを選びますが、それからの10代後半、7割がインターンシップなどの職業研修を受けるとのことです。週に3、4日企業での訓練があるといいます。大学進学率は20%台で日本とは大きく異なって、負の側面があるかもしれません。全て礼賛できないにしても、注目したいのは校外の力を大胆に取り入れていることです。実践を通して座学の内容を身に付け、生きる方向まで考えるでしょう。
学園も、東邦高校ではICTを活用した企業探究プログラムによるキャリア教育を、新入生全員に施しています。事前と事後学習を含めひと夏あてるインターンシップは、5年になります。愛知東邦大学は、サービスラーニングとして、教育学部生を地元の小学校や幼稚園などに引き受けていただき、入学早々から体験的に学びます。来春開く国際ビジネス学科は、海外インターンシップを受けられるよう、会員の企業様に協力をお願いしています。
インターシップを体験した高校生は「本当に勉強する気になった」、企業の人事担当者の模擬面接を泊まりがけで受けた大学生は「就活へスイッチが入った」と振り返ります。
フレンズという輪でもって、次代を担う若者を育てて下さい。

東邦学園「フレンズ・TOHO」'15年度総会挨拶より